こんにちは。金属アレルギー対応のアクセサリーショップのBartlett(バートレット)です。
突然ですが、金属アレルギーが食べ物でも発症する可能性があるということをご存じでしょうか。今回は金属アレルギーと食べ物の関係を丁寧に説明します。
食べ物に金属は入っているの?
鉄は食べ物に含まれています。いわゆる鉄分です。良く鉄分を摂るには鉄を舐めると良いなんて言われてましたよね。実際に鉄玉子や鉄玉と呼ばれている商品が売られているくらいです。
専門家ではないので効果の程はわかりかねますが、人間の身体にとって、鉄分は無くてはならない要素です。鉄分が足りないと貧血を起こしてしまうからです。
その食べ物に含まれている鉄分と金属アレルギーがどのように関係してくるのでしょうか。
実は、近年では特に食品によって金属アレルギーを発症する人が増えており、皮膚炎や口内炎が治らず悩んでいた患者さんが医療機関で診察を受けたところ、食品が原因となって金属アレルギーを発症していたなんていうことが少なくありません。
そのため、どのような食品に金属が含まれているのか覚えておく必要があります。見ていきましょう。
金属を含んだ食べ物
金属アレルギーを発症しやすい金属には、ニッケル・コバルト・スズ・水銀などがあります。そこで、これらを含む代表的な食べ物を紹介していきたいと思います。
ニッケルを多く含む食べ物
ニッケルは意外と多くの食べ物に含まれています。ただ、人体に必要な栄養素でもありますので、過剰摂取は避け、適度に摂取しましょう。
穀類 | そば、玄米、はと麦、小麦胚芽、きび |
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ナッツ類 | ピーナッツ、アーモンド、カシューナッツ、クルミ |
豆類 | 大豆、きな粉、納豆、あずき、インゲン豆 |
野菜類 | ほうれん草、かぼちゃ、レタス、キャベツ、筍 |
魚介類 | あわび、うに、鮭、カキ、ニシン |
菓子類 | チョコレート |
飲み物 | 紅茶、ココア、抹茶、煎茶、ワイン |
嗜好品類 | タバコ |
コバルトを多く含む食べ物
コバルトはそこまで多くの食品に含まれていません。ナッツとチョコ、カカオ類に気を付けて適度に摂取するようにしましょう。
穀類 | 玄米、米ぬか、ひえ |
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ナッツ類 | アーモンド、クルミ |
藻類 | 青のり、干しひじき |
菓子類 | チョコレート |
飲み物 | ココア |
クロムの多い食べ物
クロムも意外と多くの食べ物に含まれています。ただ、人体に必要な栄養素でもありますので、過剰摂取は避け、適度に摂取しましょう。
穀類 | 小麦胚芽、米ぬか |
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ナッツ類 | エゴマ |
野菜類 | じゃがいも、玉ねぎ |
魚介類 | マイワシ |
藻類 | 青のり、干しひじき |
菓子類 | チョコレート |
飲み物 | 紅茶、ココア、ウーロン茶 |
嗜好品類 | タバコ |
水銀を多く含んだ食べ物
水銀は魚介類に多く含まれています。良く、妊婦さんが魚介類を食べてはいけないと言われる理由はここにあります。食物連鎖の上位に位置する大型の魚類には水銀が蓄積しており、この水銀が胎児に影響をおよぼす可能性があることが報告されているからなんですね。
そもそも水銀は人体に悪影響を及ぼします。妊婦さんじゃなくても金属アレルギーの方じゃなくても気を付けましょう。
魚介類 | マグロ類(マグロ、カジキ)、キンメダイ、 |
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スズの多い食べ物
スズは食器や工芸品にも使われています。特にスズ製の食器を使う際は十分な注意が必要です。
穀類 | 玄米、ライ麦、はと麦、小麦胚芽、米ぬか |
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ナッツ類 | ヘーゼルナッツ、マカダミアナッツ、甘栗 |
豆類 | きなこ、納豆、豆味噌 |
魚介類 | あさり、はまぐり、いか(するめ)、いわし煮干し |
藻類 | あおさ、塩昆布 |
菓子類 | チョコレート |
調味料・香辛料類 | セイジ、タイム、パプリカ、クローブ、黒こしょう、山椒、ドライイースト |
飲み物 | インスタントコーヒー |
亜鉛の多い食べ物
穀類 | 玄米、ライ麦、はと麦、小麦胚芽、米ぬか |
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ナッツ類 | ピーナッツ、アーモンド、胡麻 |
豆類 | 大豆、きな粉 |
魚介類 | カキ、するめイカ、カニ、タラコ |
藻類 | 焼のり、ひじき |
菓子類 | チョコレート |
飲み物 | コーヒー、紅茶、抹茶 |
以上のように多くの食べ物の中に金属が含まれています。普段から金属を食べているんですね。ただ、前述したように鉄分は人間の身体に必須な栄養素です。ニッケルは細胞の修復や成長促進作用を。コバルトは免疫機能の維持や皮膚の抵抗力向上を、クロムはインスリンの作用を強める役割を持っています。
ニッケルには特に注意
食品中に含まれている金属元素のニッケル、コバルト、クロムのうち、コバルトとクロムについては摂りすぎても余った分は体内に吸収されないため、それほど心配する必要はありません。
しかし、ニッケルは空腹時に飲料水から摂取すると吸収率が高くなることが確認されているため、金属アレルギーの症状が治まらない場合には抹茶や煎茶、紅茶などニッケル含有量が高い飲料や食品をできるだけ控えるようにしてください。
金属の1日に必要な摂取量の目安
人体に必要なニッケル、コバルト、クロムの1日の必要な摂取量は以下の通りです。
ニッケル | 260μg |
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クロム | 42μg |
亜鉛 | 2100μg |
この栄養素は豆類や海藻類、調味料や飲料などの馴染みのある食べ物にも入っています。そのため、鉄分のように基本的には不足することはありません。
金属アレルギーにはチョコレートもダメ?
水銀を除く全ての金属にチョコレートが記載されています。こちら、気になる方も居るのではないでしょうか。チョコレート100g辺りに含まれる金属の含有量を抜き出してみました。
ニッケル | 260μg |
---|---|
クロム | 42μg |
亜鉛 | 2100μg |
メーカーなどにもよりますので一概には言えませんが、チョコレート100gであれば板チョコで換算すると一枚と半分くらいでしょうか。流石に100gは摂取し過ぎなので、10g~20gの間で我慢しておくのが無難でしょう。
肌荒れは金属アレルギーが原因?
食べ物によって金属アレルギーが発症するかどうかは個人差になりますが、食べ物によって肌荒れが起きることはあります。チョコレートを食べると治らない大人ニキビができるというのは、実は金属アレルギーが関係しているのかもしれません。
なので、既に金属アレルギーを発症されている方は食べ物に気を付けないと肌荒れやむくみの原因になるかもしれません。注意しましょう。
まとめ
食べ物で金属アレルギーが発症するかは個人差ですが、発症したら気を付ける必要があります。もし、摂取し過ぎると体調に変化が現れますので、食べるのを控えた方が良いかもしれません。
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