こんにちは。金属アレルギー対応のアクセサリーショップのBartlett(バートレット)です。今回は『ニッケルフリー』についてお話ししたいと思います。
アクセサリーショップで『ニッケルフリー』という文字を見かけたことはありませんか?
『ニッケルフリー』という表記を今まで気に留めていなかったかもしれませんが、重要な表記だったりするんです。どうしてアクセサリーショップに『ニッケルフリー』の表記があるのか、ニッケルフリーとは何かを優しく解説していきます。
ニッケルフリーを正確に理解することで、金属アレルギーの方のQOLが向上する一助になればと思っています。
ニッケルとは
ではまず、『ニッケル』とはなんでしょうか。ニッケルは原子番号が28番で元素記号はNiです。中学や高校の化学で習ったのを思い出します。
これが重要なことなのですが、ニッケルは金属です。ニッケルは資源も豊富で安価な素材なので、モバイルバッテリーや医療器具など様々な場面で使われています。
そして、金属アレルギーになる代表的な金属としても有名です。
どうしてニッケルが金属アレルギーに反応してしまうのか
そもそもニッケルというのは、その性質上、酸に弱い性質を持ちます。そのため、汗などによって体内に溶け出してしまい、金属アレルギー症状を引き起こしてしまうのです。
また、ニッケルは金属アレルギーを引き起こしやすい金属としても有名です。金属には金属アレルギーを引き起こしやすい金属、金属アレルギーを引き起こしにくい金属があります。
参考:それ本当に大丈夫?金属アレルギーの方向けアクセサリーの選び方
ニッケルフリーとは
金属アレルギーになってしまうニッケル。ニッケルフリーとはこの金属アレルギーの方でも身に着けることのできるアクセサリーですよと表記しているのです。
ただ、気を付けてもらいたいのがニッケルフリーとは別に『ノンニッケル』という言葉もあります。この『ノンニッケル』というのはニッケルを使用していませんという意味なんですね。
そうなるとニッケルフリーってどういう意味?って思うかもしれません。私も最初はそう思いました。このニッケルフリーとは、ニッケルを極力使用していませんよという意味なんです。
ニッケルの含有量は千差万別
では、この『ニッケルフリー』のアクセサリーには、どれくらいのニッケルが含まれているのでしょうか。それは製造メーカーによってバラバラなんです。
日本のアクセサリー業界では、ニッケルの含有量について明確な基準が設けられているわけではありません。そのため、ニッケルフリーと表記されていても、ニッケルの含有量は各メーカーや製造業者、販売店がそれぞれの独自基準で決めているのです。
『ニッケルフリー』はニッケルが少なめというだけで、ニッケルが全く含まれていないわけではありません!
その点を間違えないよう、これだけは覚えておいてください。
ニッケルフリーとニッケルオフとノンニッケルの違い
ニッケルフリーに関しては概ね理解できたと思います。ですが、ニッケルフリー以外にもニッケルオフやノンニッケルという表記を見たことがあるかもしれません。ニッケルフリーとニッケルオフ、ノンニッケルは何が違うのでしょうか。
結論から申し上げますと、日本ではニッケルフリーもニッケルオフもノンニッケルもすべて同じ意味合いで使用されています。つまり、どれもニッケルが使用されている可能性があるということです。
ノンニッケルなんて字面を見たらニッケルが使われていないかのように書かれていますが、前述した通り、メーカーによって使用する意味合いが異なってきますので注意するようにしましょう。
ニッケルフリーなら金属アレルギーは起きないのか
ここまで記事をお読みくださった方ならご理解できると思いますが、ニッケルフリーなら金属アレルギーは起きない訳ではありません。どうしてニッケルフリーなのに痒いのだろうと思った方もいるかもしれません。それはニッケルが含有されているからなんです。
金属アレルギーではない方からしてみれば、ニッケルフリーって書いてあるし、大丈夫だろう。としか思っていない方も残念ながら居ます。そのため、『ニッケルフリー』という言葉だけ頼りにすると金属アレルギーが発症してしまうので、気を付けてください。
金属アレルギーでも金属のアクセサリーを身に着けたい
金属アレルギーでも金属のアクセサリーを身に着けたい。そんな方にオススメしているのがサージカルステンレスです。私たちの取り扱っているアクセサリーは金属アレルギーの方でも安心してご使用いただけるよう、細心の注意を払っています。
サージカルステンレスとは
『サージカルステンレス』とは、もとは医療器具に使われていた最高級の素材です。
サージカルステンレスは通称であり、316Lステンレスのことを指します。金属アレルギーが起こりにくい素材として人気を集めている素材です。
サージカルステンレスは錆びにくい特徴を持っており、そのため医療用のメスなどに用いられていました。錆びにくいという、その特徴から汗で体内に溶け出す心配もありません。
いろんな金属を試して駄目だった方に是非ともおすすめしたいアクセサリーです。
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