こんにちは。金属アレルギー対応のアクセサリーショップのBartlett(バートレット)です。
金属アレルギー対応のはずのチタンポストピアスを着けたら、ピアスホールがかゆくなってしまった、という経験はありませんか?今回は、チタンポストのピアスは本当に金属アレルギーの方でも使って安全なの?という疑問にお答えしたいと思います。
チタンとは?
チタンとは、銀灰色の元素記号「Ti」で表される金属です。。金属は、銅で約6000年前、鉄で約4000年前から使われていますが、チタンは1910年に発見されたばかりで、金属の中ではまだ新しいほうの金属です。
他の金属に比べて
- 耐食性に優れている
- 軽量
- 高強度
という利点があり、今では先端技術で欠かせない存在です。
チタンと金属アレルギー
金属アレルギーは、汗や皮脂を通して金属から溶け出す銀イオンが、皮膚のたんぱく質と結合することで発症します。チタンはこの銀イオンが皮膚に溶け出す心配が少なく、「金属アレルギーが起きにくい」と言われています。腕時計のバックルも純チタン製で作成されています。
しかし、チタンポストはかなり注意が必要です。
チタンポストで金属アレルギーになる理由
チタンは金属アレルギーが起きにくい金属だと説明しました。では、チタンポストを使用しているのに金属アレルギーが発症してしまう理由は何でしょうか。
1: ポストだけ良くても、実質意味がないから
ピアスのポストとは、この、ピアスホールを通す部分のこと。一言でいうと、ポストだけが金属アレルギー対応していても、それ以外のヘッド(飾り部分)やキャッチが対応していないと、金属アレルギーを発症します。ポストだけ金属アレルギー対応では意味がありません。
ピアスが皮膚に触れているのって、ポストだけではないですよね?ピアス表面の飾り部分やキャッチも皮膚に触れるので、実はポストが安全なだけではダメなんです。
チタンポストなのに金属アレルギーが出たという方は、ポスト以外のヘッドやキャッチの金属がニッケルなど他の金属だったからではないでしょうか。そのままつけていると、だんだん赤くかゆくなってきて、ピアスを外してもしばらくかゆくなりますので注意しましょう。
また、これチタンポストだけの問題ではありません。たとえば樹脂ポスト、シルバー925ポストなど、チタン以外にもポストだけを金属アレルギー対応にしたピアスはたくさんあります。
販売価格が比較的安価なので、金属アレルギーさんにとっては一見、お得にピアスが購入できるように見えますが、結局使えないパターンが多いので注意が必要です。
参考:金属アレルギー対応のポストでも気を付けなければならない理由
2: チタンには2種類あるから
ここまで、「ポストだけ金属アレルギー対応してても意味がない」という話を解説しましたが、かなしいことにポストに使われているチタンで、金属アレルギーになる事例もあります。
ピアスのチタンには、ざっくり2種類あります。
- 純チタン
- チタン合金
純チタンは、名前の通り純度の高いチタンのこと。こちらは安心して使えます。金属アレルギーの方が選ばないほうがいいのはチタン合金。チタン合金とは、チタンを主成分に、アルミニウム・鉄・クロムなどを混ぜた合金のことを言います。
チタン合金に使われるこれらの金属ほとんどが、金属アレルギーを引き起こしやすい金属です。なので、チタンなのにかゆくなってしまったのは知らず知らずのうちに、チタン合金を選んでしまっていた可能性が高いと思います。
チタンそのものはとても金属アレルギーになりにくく、セカンドピアスとしても推奨されている金属です。チタンを選ぶなら、ぜひ純チタンを選びましょう。
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