こんにちは。金属アレルギー対応のアクセサリーショップのBartlett(バートレット)です。
今回は巷で話題のシルバー950についてお話ししたいと思います。シルバー950は既存のシルバー925よりも金属アレルギーに対する反応が低く、安心して身に着けることが出来ます。
シルバー950とは
では、このシルバー950とは何なのでしょうか。その名前の通り、銀の含有量が95%とシルバー925よりも2.5%も銀の含有量が高くなっています。スターリングシルバーよりも純度が高いのが特徴です。
シルバー950のメリット
シルバー950の特徴として細かい部分にも凝ったデザインに加工できるというのがあります。これは純度が高くなると柔らかくなり、加工が容易になるからです。その反面、傷や変形には気を付けなければならなくなります。
また、銀の割合が上がっているため、資産価値も高くなります。銀が暴落しない限り、銀としての価値は保たれるままになるのです。2023年7月現在で銀は1gあたり120円くらいですので、30gのアクセサリーであれば3,500円の価値として残り続けるのです。
銀は値上がり傾向にあるため、ずっと保持し続けているともっと価値が上がるかもしれません。
シルバー950のデメリット
これは前述した通り、シルバー925よりも柔らかい素材となるため、傷や変形には気を付けなければなりません。
また、硫化現象もシルバー925と比較して起こりやすくなります。銀の割合が増えているので、当然と言えば当然ですね。
シルバー950とシルバー925の違い
先述の通り、シルバーはほかの金属との合金になります。シルバー950と925の違いは数値の通り、シルバーとその他金属の混合比率になります。
見た目はほとんど変わらず、また硫化による黒ずみの進行度合いもほとんど変わりありません。硬度で言えばシルバー925 のほうが硬い傾向にあります。しかし、金属の価値としては銀の含有率が高いシルバー950のほうが同じ重量でも高値で売買が行われています。
それでは、シルバー925と950の使い道の違いは何なのでしょうか?一般的に、シルバー925は鋳造にシルバーを流し込んで製造する手法に取り入れられ、シルバー950は1品ずつハンドメイドで作業を行う職人に好まれる傾向にあります。
つまり、シルバー925は大量生産向き、シルバー950は一品向き、ということになります。とはいえ、大量生産されているシルバーアクセサリーにもデザインやブランドなど、素晴らしいものがありますので一概にどちらが良い、という判断基準にはならない場合が多いです。
シルバーそのものの価値よりも、そのアクセサリーや食器を購入後に大事に使えるか、有効的に活用できるのかということが大きな課題となります。
シルバー950は錆びるの?
結論から申し上げますと、錆びることはありません。何度か前述しておりますが硫化と呼ばれる黒ずみが発生することがありますが、薄めた中性洗剤で洗って乾かしておけば問題はありません。
もし、お持ちのシルバー950が錆びて居たら、それはシルバー950ではないかもしれません。気を付けましょう。
シルバー950の手入れ方法
先述お伝えした通りシルバー925同様、シルバー950は放置し続けると硫化とよばれる黒ずみが発生してしまう場合があります。特に社会人の場合、普段はアクセサリーをしないので放置しがちで、いざ久しぶりにつけようとしたら黒くなっていた、なんてことはないでしょうか?
この原因としては、空気中に存在する硫化水素の付着、または温泉や皮膚・汗に混ざっている硫黄が銀の分子と結合することが挙げられます。もしも黒ずんでしまった場合、シルバークロスで拭き取るか、薄めた中性洗剤で洗って乾かしておきましょう。
注意点としては、水道水にも微量の硫黄が含まれているので、水道水で洗浄した後はしっかりと水気をふき取るようにしましょう。その他の手入れ方法としては毎日つけすぎない、着用したらこまめに柔らかい布で拭く、などが挙げられます。
まとめ
今回はシルバー950について説明しました。シルバー925とシルバー950の違いやお手入れの方法なども理解してもらえたら幸いです。シルバー925と950の違いとしては、シルバーの含有量、及びその他金属の含有量の違いが挙げられます。
シルバー950は、スターリングシルバーよりも銀の純度が高い銀です。
金属の硬度を高める目的で別の金属が混ざっていることが多いのですが、純度が高くなることで柔らかくなり、凝ったデザインのアクセサリーへと加工しやすいというメリットが期待できます。
その反面、アクセサリーに傷がつきやすくなったり変形してしまうデメリットもあるので、注意しましょう。
硫化の黒ずみのスピードとしては理論上、シルバーの比率が高いシルバー950のほうが早いですが、誤差が0.25%なのでほとんど差はないと言って良いと思います。金属としての価値はシルバー950のほうが高いですが、大事なのは購入後にそのシルバーアイテムを正しく、長く使えるのかという点です。
シルバーの混合比で購入を検討するのではなく、925や950はあくまでシルバーが多く含まれていますよ、ということを知らせてくれる数値だと認識しましょう。お手入れ方法としては925、950ともに、黒ずんだらシルバークロスで拭き取る、もしくは中性洗剤で洗うようにしてください。
シルバーアイテムを長く使うため、定期的にメンテナンスをしましょう。
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