こんにちは。金属アレルギー対応のアクセサリーショップのBartlett(バートレット)です。セカンドピアスという言葉を聞いたことはありますか。ファーストピアスの次につけるピアスのことです。
今回の記事ではピアスユーザーに軽視されがちなセカンドピアスの重要性や、選ぶポイントについてまとめてみました。ピアスホールを開けたい人・開けたての人は特にチェックしてみてください。
ピアスホール安定する期間
ファーストピアスは「少なくとも3ヶ月はつけっぱなしにするように」と言われます。しかし、それで3ヶ月過ぎたからと言って油断していると、ピアスホールがすぐ小さくなったり塞がりかかったりします。
個人差はあっても約1年は意識してピアスをし続けないと、ピアス穴はすぐに塞がってしまうのです。そんなにかからなかったという方もいるかもしれません。ですが、それはとっても羨ましい少数派です。
ファーストピアスを1年着けたままにする
じゃあ、ファーストピアスをそのまま1年位つけっぱなしにしておけば良いと思われる方もいるのではないでしょうか。確かに、ファーストピアスをずっとつけっぱなしにする選択肢も考えられます。でも、ファーストピアスって樹脂製とかクリアなものを使っていませんか。
樹脂ポストピアスもそうなんですが、樹脂は使えば使うほど目には見えない細かい傷が表面にできていて、そこから細菌が繁殖して気が付くと化膿するリスクのある素材なのです。
そのため、ファーストピアスを樹脂製・クリアな素材で過ごした人は、そのままつけっぱなしにするよりも、安全なセカンドピアスに切り替えたほうが良いと言えます。
セカンドピアスを選ぶポイント
そのため、セカンドピアスもある程度つけっぱなしにすることを前提で選びたいのですが、気を付ける基本ポイントは3点。
1.ピアスヘッドは耳に引っかかるもの
ピアスヘッドとは、耳の前面にくる「ピアスの飾り部分」です。初期に使うピアスはピアスヘッドの小さいものが多く、引っかからなくて便利な反面ヘッドが小さすぎるとピアスが皮膚に埋まってしまう可能性があります。
埋まってしまうと取れない可能性もあります。取れなくなると病院で取っていただかなくてはいけなくなる場合もあるので、極小粒ピアスは、ホールが安定したら楽しみましょう。フープ型や5㎜は幅のあるピアスヘッドだと安心です。
2.セカンドピアスのポストの太さ
ピアスホールは身体にとって傷口のようなもののため、ピアスを外しているとこの時期のピアスホールは数時間で埋まってしまうことがあります。それと同じ要領で、ファーストピアスよりも細いポストを使えば、身体はそれに合わせてピアスホールを狭くします。
ピアスはデザインによって微妙にポストが太いものがあったり、アメリカ製のピアスや樹脂ポストは日本の一般的なピアスよりもポストが太くできていたりするので、後々のことを考えると最初からホールを狭くしてしまう選択は避けておきたいです。
ファーストピアスと同じ太さを選ぶのが良いでしょう。ファーストピアスより太いポストはこの時期のピアスホールに負担が大きく、傷ができる原因になりかねません。できるだけ同じ太さにしておきましょう。
3.金属アレルギーになりにくい金属を選ぶ
ピアスホールが安定するまでの期間は、金属アレルギーを発症しやすい期間です。ピアスは身体に金属を密着させているだけでなく、体内に金属を貫通させています。そのため、金属アレルギーになりやすいのです。だから、この時期の金属選びはとっても大事なんです。
金属アレルギーが起きやすい金属
- ニッケル
- スズ
- クロム
- 水銀
- 亜鉛
- 鉄
どうでしょうか。ニッケルは「ニッケルフリー」や「ニッケルオフ」というアクセサリーで聞いたことがあるかもしれません。
参考:ニッケルフリーだったら金属アレルギーは発症しないのかを優しく解説
参考:ニッケルフリーだったら金属アレルギーは発症しないのかを優しく解説
でも、そのままの金属名で売っているアクセサリーはほとんどありません。ほとんどが合金として売られています。気を付けたい素材は以下の通りになります。
- 合金(ニッケルが含まれる)
- ニッケルフリー(ニッケルが含まれる場合がある)
- ピューター(スズが含まれる)
- 真鍮(亜鉛が含まれる)
- 亜鉛合金(亜鉛が含まれる)
- チタン合金(ニッケルが含まれる)
- ステンレス(ニッケル・クロム・鉄が含まれる)
結構ありますが、このあたりです。いろんな金属が混ざっているものは一括りで『合金』と呼ばれます。
この中で間違いやすいのは、『ニッケルフリー』と『チタン合金』の二つ。販売店によってはこれらを『金属アレルギー対応』と呼んでいますが、ニッケルフリー=ニッケル含有量が少ないという意味なだけで、実質ニッケルは含まれているため金属アレルギーを発症します。
チタンそのものはセカンドピアスとしておすすめできる金属ですが、『チタン合金』の場合、チタンと何かの金属合金のためおすすめしません。チタンを選ぶなら、純チタンピアスをおすすめします。
金属アレルギーが起きにくい金属
- プラチナ
- 金(ゴールド)
- 銀(シルバー)
- 純チタン
- サージカルステンレス
このあたりが有名で、これらの金属は付加価値があるため大体のアクセサリーには以下のように素材名が書かれています。
- プラチナ→「プラチナ」や「Pt」
- 金→「K18」
- 銀→「シルバー900」や「シルバー925」
- 純チタン→純チタン
- サージカルステンレス→サージカルステンレス、医療用ステンレス、SUS316L
貴金属のため金属価格が安価ではないので少し値は張りますが、先を見据えて、ぜひピアスホールに負担が少ない素材をおすすめしたいです。注意点は、これらの金属でメッキ処理をした「シルバー925プレーティング」とか「18KGP/合金」のアクセサリー。
- 〇〇プレーティング
- 〇〇メッキ
- 〇〇KGP
これらはすべてメッキ処理の表記なので、芯になっている金属が分からない限り、セカンドピアスをするような不安定な時期はとくに選ばない方がおすすめです。メッキがどのタイミングで剝がれてしまうのかが分からなくて不安だからです。
大ぶり・天然石系は安定するまで避ける
大ぶりのピアスはすごく魅力的に思えるかもしれません。ですが、洋服の着脱時に引っかかりやすい点でつけっぱなしには向きにくいと思います。天然石も可愛いんですが、水に弱いものが多く、せっかくの天然石を使えないものにしてしまう可能性があります。
いつになったらピアスを自由にできるのか
お洒落がしたくてピアスホール開けたのに、ピアスホール安定するまで結構長いという気持ちになるかもしれません。一体いつになったら色んなデザインを自由に着けていいんだろうと。
これに対する回答は「ピアスホールが安定するまで」ということになるんですが、ではそれはいつなのか、となりますよね。ピアスホールの安定時期には個人差があって、穴を開けてから〇日後とお伝えできないことが辛いのですが、長くて約1年かかると言われています。
安定したとされる目安としては
- ワセリンや軟膏を使わずに着脱できるか?
- ピアスを前後に動かしたり回しても痛くないか?
ファーストピアスを卒業し、セカンドピアスを1ヶ月程度つけてみましょう。そしてこれらをチェックして問題なければ、セカンドピアスを卒業して自分の好きなピアスに挑戦してみてください。
ただし、しばらくは、この後もピアスに違和感を感じたらセカンドピアスにすぐ戻って様子を見てみる、ということをお忘れなく。
セカンドピアスまとめ
ピアス穴をあけて1年から2年はピアス穴に対して慎重に行動しましょう。自分のピアス穴と体調や金属アレルギーに配慮して徐々に好きなピアスに移行するようにしてください。
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