こんにちは。金属アレルギー対応のアクセサリーショップのBartlett(バートレット)です。
突然ですが、シルバーフィルドって聞いたことありますか?今回は、シルバーフィルドとは何か?金属アレルギーでも使えるの?というシルバーフィルドの疑問について、アクセサリーショップが回答していきます。
銀張り(シルバーフィルド)とは?
シルバーフィルドとは、真鍮や銅(ブラス)の合金を芯として、その表面に、総重量の20分の1にあたる5%以上の銀合金を圧着させたもののことを言います。銀張りとも言います。金張り(ゴールドフィルド)とは?金張りの特徴や金属アレルギーでも大丈夫かを解説では、ゴールドフィルドを学びましたが、今回はその銀版です。
使用される銀合金はシルバー925(スターリングシルバー)
銀張り(シルバーフィルド)の表面に使用される銀合金とは、シルバー925(スターリングシルバー)を指します。シルバー925とは、銀が92.5%・銅が7.5%の銀合金のことを指し、別名スターリングシルバーと呼ばれます。
純銀よりも特有の光沢感があるのと、白くて美しい輝きが魅力。シルバー925について深掘りしたい方はこちら。
参考:シルバー925とは?金属アレルギーに優しい理由を特徴を交えて解説
参考:スターリングシルバーとは?シルバー925との違いと金属アレルギーとの関係を解説
銀張り(シルバーフィルド)のメリットと特徴
では、銀張り(シルバーフィルド)のアクセサリーにはどのようなメリットや特徴があるのでしょうか。
メッキより分厚く剥がれにくい
シルバーフィルドの定義は、本体総重量の20分の1以上(5%以上)にシルバー(シルバー925)を使用していることになります。これは、ゴールドフィルドgold filledや○○kgfと表記されるのと同じです。
では、メッキ加工とは何が違うのでしょうか。メッキ加工は、金属に電気メッキなどの手法を使って薄く表面加工を施します。それに比べてフィルド加工は、まず中が空洞になるシルバー(ゴールド)の外殼をつくり、その中心部に核となる真鍮などを流し込み加工されます。
最初にシルバーやゴールドを使うことから、厚みの違いはメッキに比べて100倍程度あると言われ、メッキのように経年劣化で剥がれてくる事が、ほとんどありません。
お手入れはシルバー925と同じでOK
芯は真鍮でも全体はシルバー925なので、お手入れはシルバー925と同じです。
シルバーは錆びることがほぼありません。ですが、放置していると空気中の硫黄ガスと反応して硫化して変色をすることがあります。変色はシルバー専用のクリーナーなどのお手入れで取り除き、使わないときは空気に触れにくいジップ袋へ入れておくなどすることで、永く愛用することができます。
価格がお求めやすい
芯となる金属に真鍮を使うことで、シルバー925のみで作られたジュエリーよりも、お求めやすい価格なのも嬉しい特徴です。
金属アレルギーでも使えるの?
金属アレルギーを持っていると「分厚いらしい」と言われたところで、実際の使用に耐えうるのだろうかと思うかもしれません。結論から申し上げますと、激しくぶつけたりしない限り、大丈夫だと言えます。
メッキ処理でも身に着けることは可能ですので、それよりも厚い銀張り(シルバーフィルド)はメッキ処理よりも安全に身に着けられると考えてもらって良いと思っております。
シルバーアレルギーがない方は使える!
金属アレルギーの原因になるほとんどは、金属アレルギーを発症しやすいニッケル、コバルト、スズなどの金属から影響を受けます。そんな中、金(ゴールド)・銀(シルバー)・白金(プラチナ)をはじめとする貴金属は、金属アレルギーをすでに発症している人でも使えることが多くて、私自身もシルバーをよく使っています。
結論を申し上げますと、銀張り(シルバーフィルド)は銀にアレルギーがなければ、剥がれの心配がない限り使用できると思います。
銀張り(シルバーフィルド)のまとめ
- 銀張り(シルバーフィルド)とは、総重量の20分の1にあたる5%が銀合金で作られたもののことで、金張り(ゴールドフィルド)と同じ意味がある
- 銀合金とはシルバー925である
- 芯になっている合金は真鍮が多い
- メッキより分厚く剥がれることが殆どない
- 輝きの特徴やお手入れは、シルバー925と同じ
- 銀にアレルギーがなければ金属アレルギーでも使える
この記事を読んで銀張り(シルバーフィルド)について興味を持ってくれたら幸いです。
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