金属アレルギーでも大丈夫なステンレスと駄目なステンレスの違いについて解説

こんにちは。金属アレルギー対応のアクセサリーショップのBartlett(バートレット)です。

今回はステンレスについてお話ししたいと思います。ステンレスは金属アレルギーの方でも身に着けることが出来るのかどうかをわかりやすく解説しようと思います。ぜひ、チェックしてみてください。

この記事を書いた人
Mitsuki

金属アレルギー対応のアクセサリーショップ『Bartlett Store|バートレット ストア』の中の人です。金属アレルギーの悩んでいる人のために、自身の知識が役に立てばと持っています。

Mitsukiをフォローする

ステンレスとは?

そもそもステンレスとは何でしょうか。ステンレスの正式名称はステンレススチール(stainless steel)でstainless(錆びない)steel(鋼)という意味になっています。

このことから「ステンレス=錆びにくく、汚れにくい」というイメージを持っているのではないでしょうか。そして錆びないのであれば金属イオンが溶け出しにくいから身に着けても良いんじゃないの?と思うかもしれません。

基本的にstainlessは鉄を主成分とし、そこにニッケルやクロムを含有させた合金鋼です。腐食や塩害などに強い耐食性を持っているため、世界中の多方面で使用されています。

ステンレスは金属アレルギーを引き起こすのか

ステンレスは鉄とニッケル、クロムの合金でできています。なので、金属だけを見ると金属アレルギーの症状を発症しやすい金属なのです。ステンレスには酸素に触れると「酸化膜」という膜が表面に生成されるため、汗や皮脂に強く、錆びにくいと言われています。

しかし、いくら耐食性が強いと言っても長時間の使用で酸化膜も壊れてしまいます。そのため、ニッケルなどの金属イオンが溶け出してしまうのです。

金属アレルギーを引き起こしやすい金属についてはそれ本当に大丈夫?金属アレルギーの方向けアクセサリーの選び方にて詳しく説明しております。良かったらチェックしてみてください。

でも、海中でもステンレスは使用されている

ただ、全てのステンレスが金属アレルギーを引き起こすのかというと、答えはノーです。実際に海中などで使用されているステンレスがあるのをご存じでしょうか。

サージカルステンレスってなに?本当に金属アレルギーでも大丈夫なの?でも詳しく説明していますが、SUS316Lと呼ばれるサージカルステンレスは耐食性に優れているため、海中でも長期間の使用が可能となっているんです。

サージカルステンレスは医療用ステンレスとも呼ばれており、その名の通り、医療現場でも使用されているステンレスです。

サージカルステンレスもステンレスなのでクロム、ニッケル、鉄で生成されています。どれも金属アレルギーに反応してしまう金属なので不安ですよね。

そこにモリブデンという金属が加わっているため、金属アレルギーを引き起こさないんです。このモリブデンなのですが、融点が非常に高く、融点は2620℃、沸点は4650℃程度となっているんです。金属の中で5番目の非常に高い融点と沸点と言われています。

このモリブデンのおかげで酸化膜を緻密に生成でき、耐食性が上昇しているのです。そのため、金属アレルギーの方でも身に着けられるんですね。

白金(プラチナ)、金(ゴールド)、銀(シルバー)などと比較しても安価で入手しやすいサージカルステンレス。金属である以上、絶対に金属アレルギーが発症しないとは言い切れませんが、発症する確率は極めて低いと思います。

まとめ

ステンレスは世界中で使われており、その種類は豊富にあります。そのため、通常のステンレスは金属アレルギーが発症してしまいますが、サージカルステンレス(医療用ステンレス)の中でも耐食性に優れたSUS316Lであれば安心して身に着けることが出来るのです。

ステンレス=金属アレルギーが発症しないと安易に覚えると痛い目を見るかもしれません。どうして金属アレルギーが発症するのかを理解して、楽しいアクセサリーライフを送るようにしましょう。

ただ、どれも金属である以上、金属アレルギーが発症する可能性はあることを覚えておいてください。どうしても金属アレルギーが酷く、どの金属も身に着けられないとお悩みの方にはタンタルをオススメしています。

コメント

error: Content is protected !!
タイトルとURLをコピーしました